煙か土か食い物舞城王太郎
前に友人が勧めてくれていた本を彼氏さんが貸してくれました(その日私は同著者の「熊の場所」を電車に忘れて打ちひしがれていたのだ)(ああぁ……。/思いだしへこみ)。私にとってはちょっとだけ長めの1冊でしたが、文の疾走感に助けられて一日でゴリゴリ読めました。暴力と、カタルシスと、カタストロフィ。どんな状況になろうと大切な人は大切なままなのだ。電車で読んでいたら前の席に座ったお姉さんに表紙をガン見されました。うん、ちょっとだけ、怖いもんね。


初夏ですね、今日は洗濯物や布団を干すだけで少し汗ばむ陽気です。これくらいの時期になると夏の匂いがどこからか漂ってきて、懐かしいような切ないような、そんな気持ちで胸の奥が「くっ」となります。これから何か楽しいことが起こるんじゃないかとワクワクしてしまいます。さわやかな季節。バイクで走るのが気持ちいい季節。ふと思いだして「蹴りたい背中」を再読中。作中の季節が同じころで何となく実生活とリンクします。高校生のあのころを思い出してモキュモキュ。