目下、卒論に追われていますakiです。
ほぼ白紙…!果たして卒業できるのでしょうか。
わ、笑えないわよ!!


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私は塾講師のアルバイトをしているのですが、最近面白いことがあったので書いてみようと思います。


私の担当は英語と国語で、最近はテスト対策ということで中学3年生に和歌を教えています。万葉集古今和歌集新古今和歌集
自分が中学生だったころに習った和歌がそのまま出てきてとっても懐かしく、教える側としては非常に楽しいです。あぁあったあった!的な。(「〜的な。」とかつかっちゃってる時点で、国語講師の端くれとして恥ずかしさを感じました。)


ですが、教えられる側は「えー古典難しいー」だとか「言ってることわからーん」だとか、とにかく良い印象ではないようでして。確かに表現はわかりづらいですし、そもそも今使ってる言葉じゃないんだからわからないのは当たり前かーとも思うんですが。


たとえば、当時好きだったというか、衝撃を受けた句がありまして。
「玉の緒よ 絶えなば絶えね 長らえば 忍ぶることの 弱りもぞする」
(私の命よ 絶えるのならば絶えてしまえ。これ以上長らえるならば 恋を秘めておく力が弱ってしまうから)

…ってな内容なんですが、中学生だったakiは「なんて情熱的で切ない歌なんだ…!」と思ったりしたのですけど、歌意を知った今の中学生に言わせれば「えーそこまで想われるとかキモいよなぁwwww」。



サーセンwwキモいてあーたwww



「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天の香具山」とかも、白と緑のさわやかなコントラストが夏を思わせて素敵だなぁ、と思ったりしたのですが
「…だから何?え、着物が干してあるってことやんなぁ?」



…いやそうなんだけどwwwwだからってことは何もないのだけどwwwww



なんだかなぁ、としょんぼりしました。いや、ね、別にいいのですよ、感じ方なんてそれぞれですから強制するなんて意味わからんこともしません。けど!けどさ!!


文字を読んで、想像して、味わう、って素敵やん?楽しいやん?それを分からせてあげれない私の力不足な点も重々反省せねばならないのですが、しかしあーた、キモいてwwwwそんなwwwww



なんでもすぐネットやゲームに原因を擦り付けるのはよくないと思うのですが、私たちが小さかったころに比べて情報が可視化されすぎてるのかなぁーなんて考えました。(分かりやすいから例として取り上げますが)ゲームには画面上にたくさんの洗練されたキャラクターやその他がもちろんあるし、ほしい情報はページめくりあさって読みまくらなくても10秒で手に入りますもんね。


「文字を読んで 考える」機会が少ないのかなーなんて、なーんて。







まっったく関係ないけど、島崎藤村の「初恋」とか「羅生門」とか、中学生だった頃私はすっごく好きでした。文字しか書いていないのですけど、それを追うと頭の中に場面が出てきて色がついて、一枚の絵や映画を見ているような感覚になれました。

あれは中学生っていう多感な時期にこそ味わってほしい、なんて偉そうに思っちゃいました。そして胸にモキュモキュした感じを持ってほしい!!!




そうかー年取ったってことかなー。高校卒業したらおばさんやなーとか思ってたあの頃。あー遠き都に帰らばや。