なつのおわり

今年の夏、全国大会で我らがバンドは8位入賞を果たしました。

トロフィーと賞状を持っての帰還。


私たちの代が始まったときは、やれヘタクソだの不安な代だの散々言われました。
今年はあかんやろな、とか、どっか妥協せい、とか言われてたのも知ってます。
後輩との壁や同期とのすれ違い、嫌なこと泣きたいこと悔しかったこと沢山ありました。
なんで今バンドしてるんだろ、辞めてしまいたい、何度も何度も思いました。
バラバラだったバンド。方向性がわからなくて、同期とうまく動けなくて、何度も何度も自己嫌悪に陥りました。
人数が足りなくて、トロンボーン2本でライブに臨んだこともありました。


合宿期間に入って、24時間バンドの誰かと居る環境になりました。1日楽器をさわって、ミーティングして、そんな毎日になると、徐々に足並みがそろうようになりました。
それでもサックスパートは下手くそで、悔しくて何回も泣きました。
楽器吹きたくない、楽器持つと勝手に涙が出てくる、そんな時期がありました。

東京入りして怒濤の2日間。腱が痛くなるほど練習して、ようやく形になったのが本番前日。
その頃になると諦めムード満載だったバンドが、いつの間にか「賞を穫りに行くバンド」になっていました。
どこが悪いからこうして、学年関係なくお互いを高め合おうとするバンドに成長していました。


本番のことはあまり覚えていません。一瞬で終わったことだけ印象に残っています。


結果発表で自分達のバンドの名前が呼ばれた瞬間、勝手に声と涙が出ていました。
舞台に上がって、賞状を受け取って、後は沢山泣きました。でも今回はうれし涙。散々言ってたOBざまみろ!でもありがとう!


つらかったことは沢山ありました。そんな中で友達の一言が私を支えて守ってくれていました。



「そんなんでお前の親が『頑張ってるね』って言ってくれるんか?」



すぐ自分の体を傷つけたくなる私に、大事な友達が言ってくれました。
嫌になる度逃げたくなる度、自己嫌悪に陥る度私は彼の言葉を思い出しました。自分の体に刃を立てて、お前の親は喜ぶのかって。
そんなことするより、もう少しだけ頑張ってみようと思えたのです。


結果的にとれた8位、誰がかけてもとれなかった。私に関わってくれた人、バンドに関わってくれた人全てにありがとうです。あなたたちがいなくちゃ、バンドはなりたたなかった。クソOB!でもあなた方にもありがとう!


今年の夏もこうして終わったんです。こうして今スピッツの夏のおわりを聴くだけでシュン↓となります。さぁ次は何をしようか。


よった勢いで、推敲もせずに書き上げました…