2010-01-14 crescent つぶやき 「寒いね」っていいながら歩いた道は いつの間にか遠くなって 月が高く昇る頃 気がついたら 道に延びる影は一つだった ぽかんと空いた穴に 夜の冷えた風がよぎって 思わず身震いする僕は 左手がさみしいと、ふと思う 高い空も 鳴る道も 全部ここにあるのに 見える世界が広すぎて 僕は泣いた