これくらいの季節になると……という出だしで秋の訪れについて書こうと思ったのですが、思い返すと毎年この時期に同じような文句ではじまる記事を1つはあげている気がしたのでやめました。続けて書こうとした「何となく感傷的な気持ちになる」ということも変わらず感じているし、金木犀の香りが……っていうのも多分書いてる。とりあえず秋きてるね、秋。


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 昨日は後輩の女の子とランチを食べて(というとすごいオサレだけど実際行ったのはびっくりドンキーである)、鴨川や三条河原町をふらふらしていました。土曜の三条にはたくさん人がいて、二人で並んで歩くのもすこしきついくらいでした。涼しい季節だから川べりにもカップルや女の子たち、大学生っぽいグループがたくさんで、それぞれの話題に花を咲かせているようでした。楽器を演奏したり絵を描いたりしてる人もいたし、あとちょっと変わったところでは「日本一周中の旅人です」って看板を持ったおじさんなんかもいた。

 スターバックスでコーヒーをテイクアウトして、会ってなかった時間を埋めるようにお互いのことをおしゃべりをしました。嫌なことや楽しかったことや迷っていることなんかを少しずつ分け合って、二人で怒ったり笑ったり難しい顔をしたりした。一度は同じ空間に毎日いた関係だったのに、今はこうして機会を作らないと会えないのは少し寂しいけど、何ヶ月かに1度のその「交点」を大事にしながらこれからも居たい。

 京極通りや寺町通りを散策していたら、久しぶりに物欲も感じました。秋にぴったりの、こっくりとした色合いのストールを見つけたし、ブラウンのウェッジソールブーティも可愛かった。ウェッジソールあんまり好きじゃなかったんだけどな、好みが変わってきたのかな。後輩は褪せた感じのネルシャツを買っていた。蒼井優マジックなんだそう。

 夜は後輩の彼氏さんも交えてご飯を食べました。この子も後輩。最近社会人になった彼は前会った時よりも痩せててちょっと心配になったけど、会社の事、バンドのこと、最近会ってない友達のこと、色んな事を話してくれたしそれに反応する彼女の姿も見れて、うふふと思いました。でもお会計の時に「恩返しっすから!」って言って全部払ってくれたのには、すこしまいった、先輩なのに……!せめて自分の分だけでも、と思ったけれど頑なに受け取ってくれないし気持ちも嬉しかったのでありがたくごちそうになることに。結婚するときは仲人してくださいね、って言われてこれもうふふ、と思った。

 車で自宅の最寄り駅まで送ってくれて、年内に再会することを約束して別れました。素敵な一日だった。