妄想爆発

卒業旅行の道中、どんなデートが理想かを後輩と話し合いました。


私は非生産的なデートがしたいです。街に買い物に行く!とかおいしい物を食べる!とか言うエネルギーに満ちた感じではなく、古本屋に行って各々の好きな本を探すとか大宇宙展みたいなものに足を運ぶとかそう言うのがしたい。時間がゆっくり流れるようなデート。恋人と居る以外に特に目的がないような。


古本屋だったら、本を選んだ後に落ち合って選んだものを見せ合いたい。そして近くのカフェとかに入って、1時間くらいコーヒーと煙草を嗜みながら、お互い黙々と買った本を読む。疲れた頃に「どんな話ー?」ってどちらからともなく聞いたりするのです。「えー面白そう!」とか「難しそう…」とか言い合って。宇宙展では途方もない時間や距離や大きさに無言で思いを馳せて、ふと「うわー俺らちっせぇー…」とか言われたい。それに「ねー…」って相槌を打つの。必要な会話と驚きや感嘆の共有以外は特になにもなくて良い。そして帰りがけにどこにでもあるようなおみやげを買って帰宅。1、2ヶ月に1回こういうのをやりたい。とにかく無意識下での共有がうまく出来る相手と、個人プレーだけど繋がっているような時間の過ごし方をしたいのです。


「え、先輩来月23?ですっけ?イブイブっすね!クリスマス過ぎたら年明けセールまで待たなきゃいけなくなりますね(笑)」って後輩と言えど一応は異性に言われて、冗談半分焦り半分でズギャーンとなったことだよ。相槌を「うつ」が「鬱」に変換されて目の前が真っ暗になりました。妄想が可愛くない!たばこまっず!!!